マネキン人形
あらすじ/作品情報
不安奇異夜話 何度もおしよせる恐ろしくも不思議な世界……全国各地の怪談ライブで、心に響く「実話怪談」の語りを続けている著者が贈る怪談短編集 シリーズ第8弾!“実話怪談”を語るという分野の先駆的存在として、ファンキー中村の名前で開催する怪談会で人気の著者が、語りの場では伝えきれない背筋も凍る話から、心温まる怪談まで、1話5分以内で読み切れる28話を収載。全国の教育現場で、「怪談」を用いた道徳の授業を展開する著者だから書ける「命」を考える怪談短編集。学校現場で絶大な人気を誇るシリーズ第8弾。シリーズ累計300,000部! 表題作のほか、人形に籠もった怨念を描く「おみやげ」など、実話だけの短編怪談25話を収録。【こんな話が入っています……】マネキン人形高校生のころ、百貨店でアルバイトをしていた著者は、ある日、マネキン人形を倉庫から移動するよう指示を受ける。人形が保管されている倉庫は、足を踏み入れたことのない5階フロア。行ってみると蛍光灯は間引きされ、天井は真っ黒に見える。何度か売り場と倉庫を行き来し、これで最後という時だった。閉まっている倉庫の扉の向こうから、阿鼻叫喚の声が響いてくる。あわてふためき上司にそれを話すと、著者はその日のうちにクビになってしまった。数年後、その百貨店で昔、火事があり、元々売り場だった5階が倉庫になっていたことを知る。その他……登山者/せんす/ある温泉宿の話/真夜中の公衆電話/まぼろしの馬/神の島/ついてくる親子/お守り/冷たい人/離島のクモ/落とさないで/語る車/神戸のホテル/屋上にいる/千日前/ある母の話/おみやげ/介護施設にて/荒川家の秘密/青梅の神様/二本のミサンガ/長い髪の女/青山墓地/ポチ