砂上の王国

作家名: 坂井のどか
出版社: 角川春樹事務所
1700ポイント
砂上の王国
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あらすじ/作品情報

第17回角川春樹小説賞受賞作沙漠の風が吹く、西域(オリエント)歴史小説の新星。「大陸的な人物が上手く描けている」北方謙三「力作。古代中国に関する豊富で確固とした知識に裏付けられている」今野敏「リーダビリティが高い」今村翔吾「可能性、伸びしろという点で一番」角川春樹誇り高き小国の皇子とその兄弟の物語。七世紀、小国でありながらシルクロード交易の要衝である高昌(こうしょう)国は揺れていた。大国ながら新興国である唐につくか、強大だが荒々しい西突厥(にしとっけつ)と手を組み、この地で独立を貫くか――。第一皇子である麴(きく)智盛(ちせい)は、そのどちらでもなく、西域の国々で手を取り、助け合って生き抜くべきだ、と考えていた。だが父王の考えは違い、中華文化をこの干からびた土地へ持ち込んだという矜持から、高昌国こそが盟主として立つべきだ、と西突厥と組むことを選ぶ。この砂の海に浮かぶ小さな舟のような国は、時代の荒波をどう渡っていくのか。オリエントの風を感じる歴史浪漫、開幕!

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